整体院や接骨院・鍼灸院など、最近はフランチャイズ式の治療院がかなり増えてきていますが、
まだまだ、受付から施術まですべてを院長ひとりで行う、一人治療院も多いかと思います。
そこで今回は、一人治療院の院長が意識すべき集客のポイントについて、紹介します。
体力勝負では大手と戦えない一人治療院
接客から施術まで一人の院長が行う治療院の場合、確かに無駄な人件費などはかかりませんが、大手グループに比べると、対応できる患者数も限られ、経営状況も何かと厳しくなりがちです。
特に、ここ数年は多くのエリア地域で、整体院・接骨院が乱立しているシビアな業界。
ホームページやチラシなど、集客方法にかけられる費用(人手や時間)も制限がありますので、
いかに、一人当たりの新規患者の獲得コストを抑え、継続的なリピーター層につなげられるか、
費用対効果を上げることが、一人治療院の安定的な経営に求められていると思います。
例えば、整体院や整骨院・接骨院の多くが、アクセス対策として、ブログを運営していますが、
スタッフブログなど、書き手が複数者いる大手に比べ、一人治療院の院長は負担になりますし、リスティング広告など、ネット集客に関しても、予算はあまりかけられないでしょう。
マーケティングの基本は他店との差別化
このような一人治療院がライバル店と競合する場合、マーケティング力がより重要になります。具体的には、他店との差別化(商圏エリアが同一)ですが、ネット集客に関して挙げるならば、サイトに訪問した見込客が行動するよう、自店舗の強みや特徴をしっかり伝えること。
立地場所にしても、大手が駅前テナントなど、比較的、アクセス良好な立地を選べるのに対し、
一人治療院の多くは、自宅やマンションの一室を改装して、実際の開業や営業をしていますが、
いかなる時も、施術者一人ですべて対応できるという点は、他店舗にはない強みです。
もちろん、見込客が求めているのは、施術者のレベル(技量や経験など)が基本と思いますが、まずは、選んでもらうことが始まりですから、他の整体院や接骨院と、どこがどう異なるのか、
院独自の強みや特徴など、改めて整理した上で、見込客に伝わるようにさせましょう。
安定経営にはリピーター率の改善が必須
特に、見た目の訴求力という点でいえば、一人治療院のサイトにオリジナル性は欠かせません。なぜなら、どこぞで見かけるデザインなら、既視感は拭えず、魅力や雰囲気も伝わりませんし、
成約率の数字も上げづらくなりますので、ネット集客を重視する際は注意が必要です。
実際、最近のネットユーザーは賢く、整体院や接骨院を選ぶ際も、じっくりと見て回りますし、
具体的に、どのような方針を掲げているのか、お客様の声やクチコミ・院長の人柄なども含め、
しっかりと中身を吟味して選んでいますので、より説得力のある内容が求められます。
また、一人治療院が経営を安定させるには、新患獲得と同じく、リピーター層の改善策も必要。安易な価格競争に陥ることがないよう、より意識の高い見込客を集めることが大切になります。
ブログを活用した情報発信もそうですし、検索エンジン対策も必要かもしれません。
意識の高い見込客が集まる雰囲気づくり
整体院や接骨院・鍼灸院など、業種を問わず、ネット集客で確かな成果を上げ続けていくには、「集客力(アクセス数)/成約率(予約数)/リピート(再訪問)」この3つの流れを意識し、
見る人にも使う人にも役立つ、ユーザー目線に立った雰囲気づくりを心がけましょう。
「ホームページが見やすい、信頼できそう」「どんな人がやっているのか、分かりやすかった」事実、院独自の魅力を伝えているサイトには、このような声が来院の決め手になりやすいため、人手や時間もかけられない一人治療院こそ、マーケティング力が鍵になると思います。