価値を伝えることって大切だなと考えていて、リアルショップであれ、ネットショップであれ、
モノやサービスの購入を検討する際、誰しも安く買いたいと思うものですが、商材によって
価格の安さを全面に打ち出すより、商品の価値を伝える方が効果的なケースがあります。
顧客が求めているものを理解してますか
例えば、サプリメントなどの健康食品。見込み客の多くはどこかしら調子の悪い箇所があって、商品を購入することで、身体を少しでも良くしたいということ。関節の痛みを和らげたいとか、体力の落ち込みを防ぎたいとか、その種類は豊富で、悩みの数ほど商材もありますよね。
ある意味、この手の見込み客が求めているものって「少しでも身体が良くなるかなぁ…」など、具体的にどんな変化を持たらしてくれるのか、という効果効能の要素がとにかく大事なわけで、価格のメリットを打ち出しても、反応は薄い…というか、優先順位は低いと思うんです。
もちろん、料金はできるだけ安い方が良いですし、継続するなら低価格の方がありがたいもの。でも、それは実際に試して効果効能が感じられた後。変化がなければ誰もリピートしませんし、いかに見込み客に期待を抱かせられるか、まず、商品の価値を伝えることが大切かなと。
価値が伝わらないと顧客は選択できない
より分かりやすい例で言えば、保険診療で行う医療系の業種ですかね。例えば、歯医者さんは、保険が適用されない自由診療をのぞくと、基本的に、支払う料金自体に大きな差はありません。処置の内容ごとに単価が定められていますので、価格競争に陥ることが少ないというか…
自分も含めて多くの一般の方は、医師の腕の良さだったり、ご近所の評判を重視するでしょう。当管理人の場合、待合室で待つのが性格的に耐えられないので、予約対応の医院が必須ですが、人によっては、夜中遅くまで対応してくれるとか、自宅からアクセスが良い利便性など。
つまり、どこの歯医者さんで治療してもらうか、顧客の判断基準に価格が優先事項でない以上、それ以外の部分で、医独自の価値を伝えることが、新しい顧客を獲得する上で大切なんですね。なぜなら、価値が伝わらなければ、他と比較できないし、選択しようがありませんから。
モノを売りたければ、価値を伝えること
で、このような価値を見込み客に対し、ホームページやネットショップで伝えたいと考える際、健康食品なら、使用する原材料のこだわりだったり、具体的な製造工程を詳しく紹介したりし、ユーザーが購入前に抱いている不安を取り除いて、期待感を高める工夫が求められます。
実際に利用した購入者のレビュー評価しかり、自社商品に対する運営者の想いもそうでしょう。いかにあなたの商材が訪問客にとって、魅力あるものなのか、価値を伝えることが大切ですし、価値が伝わらなければ、安易な価格競争に陥りやすく、運営に影響が現れると思います。
モノを売りたきゃ、価値を売れ。なんか、似たようなタイトルの著作を見かけた気もしますが、運営サイトで確かな成果を上げるためには、競合他社と差別化したコンテンツの充実が不可欠。上位表示対策を含め、必然的にサイト制作に手間が求められるのは、当然なんですよね。
すみません、少し愚痴っぽくなりました
安物買いの銭失いとは、まさに的を得た言葉ですが、安かろう悪かろうでは意味がないんです。特別な専門知識がなくても、テンプレートさえあれば、初心者でも簡単にサイトが作れる時代、このウェブ業界の料金相場は下がるばかりで、正直、最近はひどい状況が続いています。
名刺代わりの会社案内ホームページとかならまだしも、具体的に問い合わせを増やしたいのに、総額3万円で9ページ作ってほしいとか、納期は2週間以内とか、制作業者の下請け案件とか、
ランサーズやクラウドワークスの募集案件を眺めていると、人権無視のタダ働きばかり。
適正価格無視の低予算・短納期で依頼したところで、実際にできることはたかが知れているし、このような形で制作業者が受けても、ユーザーに価値が伝わるようなコンテンツ制作は難しく、具体的な成果が出なければ、作ってもあまり意味のない気がしますが、どう思います?
閉院にせつなさを感じる今日この頃です
まったくの余談ですが、昔からお世話になっていた歯医者さんが、今月をもって閉院しました。数年に一度という頻度ながら、小学生時代から通っていたので、感慨深いものがありましたが、すでに還暦過ぎというご年齢のことを考えれば、ある意味、時代の流れなんでしょうね。
白髪交じりのちょっとダンディな歯医者さんと、愛想が良いとは決していえない受付の女性で、なんだかんだ、三十年以上は通っていたでしょうか。医師の腕は確かで、ご近所の評判も良く、生まれてからこの方、他の医院に通ったことがないため、今後はどうしたものかしらん。