企業や会社の営業販促ツールとして、今やホームページなど、ウェブが主流となっていますが、実際のビジネスの現場では、会社案内のパンフレットなど、紙媒体の需要もまだ多いため、
会社案内の印刷物をデザインする際、意識すべきポイントや注意点について紹介します。
つぎはぎだらけの残念なデザイン
ご存じのとおり、ウェブ媒体とは異なり、紙媒体の印刷物は簡単に修正することができません。会社や企業の所在地や支店や店舗の連絡先など、変更箇所があるたび修正する必要があるため、一時的な対策として訂正シールを貼ったり、次回、印刷時まで待たなければなりません。
部数にもよりますが、一般的に会社案内の制作コストは、数万から数十万円と言われています。変更箇所が発生するたび、パンフレットを作り直していたら、経費がかかり過ぎてしまうので、できる限り、余計なコストを避けるため、数年単位で利用できるものを作成しましょう。
媒体に関わらず、時代の変化とともに掲載情報が古くなることは、ある意味、避けられません。ホームページに定期的メンテナンスが必要なように、販促ツールにも見直し作業は起こるため、つぎはぎだらけのデザインにならないよう、作成時の部数には注意することが大切です。
会社案内を作る前に意識すること
リクルート用の入社案内として、自社の従業員やスタッフ紹介を掲載するケースもありますが、やむをえない事情で、その人が退職してしまった際、ホームページなら迅速に対応できますが、
紙媒体の印刷物の場合、別途、修正させないと、いつまでも昔の内容のままとなります。
特に昨今は企業や会社の離職率は高まっていますので、情報の鮮度という意味でも注意が必要。自社の強みやサービスの特徴をアピールしようと、社員紹介を写真入りで掲載したはずなのに、いつの間にか、退職者ばかりで埋め尽くされていては、販促ツールの意味がありません。
そのため、会社案内のパンフレットを作成する際は、事前にどのような目的で利用したいのか、対象ターゲットやデザインのコンセプトなど、全体の方向性をしっかりと決めておきましょう。具体的なイメージが決まると、二つ折りや三つ折りなど、形状サイズも定まってきます。
安心感や信頼感を相手に伝えよう
会社案内を作成する際、最も避けるべきなのは、ホームページの情報をそのまま使用すること。自社サイトに会社概要ページがあるからと言って、印刷した紙一枚では信用を得られませんし、取引先が有名な相手になるほど、先方の信頼を獲得することは、難しくなると思います。
言わずもがな、販促ツールを活用する目的に、新規顧客の開拓や自社の人材獲得がありますが、実際に会社案内のパンフレットを見る方に対し、安心感や信頼感を伝えることは欠かせません。起業したばかりの慌ただしい時期はともかく、しっかりした資料を作ることが大切です。
ウェブサイトと異なり、紙媒体の印刷物なら、パソコンが苦手な方でも手元で確認できますし、商談後に改めてじっくりと読み返せたり、イベントや展示会の出展の際にも利用できますので、企業理念や代表挨拶など、自社の想いなどが伝わるような販促ツールを作成しましょう。