楽天市場にネットショップを出店しても売れない、毎月かかる維持費の負担割合が大きいなど、なにかと出店者に評判の悪い楽天モールですが、資料内容は良いことしか書いてないため、
実際に運営サポートを担当する立場より、楽天市場の評判や出店メリットを紹介します。
楽天市場の特徴と出店するメリット
楽天市場に出店する一番のメリットは、楽天モール内で買い物するユーザー利用者が多いこと。出店料が無料のヤフーも伸びておりますが、以前として、楽天ブランドの知名度は国内で高く、開業したばかりの小規模店舗でも、ある程度、集客力やアクセスが望めるのが特徴です。
その評判の秘密は、食品・日用品雑貨からアパレル関係まで、幅広い商材が豊富に揃っており、楽天に出店している店舗共通で利用できるポイント制度、楽天ポイントで既存顧客を囲い込み、旅行書籍や金融証券など、関連サービスでも、ポイントを活用できる利便性にあります。
実際、事業規模に関わらず、ネットショップの多くが独自のポイント制度を導入していますし、会員登録のユーザー数、及び、出店している数が多いテナントほど、先行者利益も大きいため、市場全体のシェアを独占しやすく、ポイント制度でリピーターも獲得しやすいでしょう。
出店ショップも安心できる販促対策
ネットショップで安定的な売上げを伸ばすには、見込み客を呼び寄せる集客力が欠かせません。楽天市場では、販促活動の一環として、各種セールやキャンペーンが定期的に開催されており、お買い物マラソンや楽天スーパーセールで、新規客や固定客を獲得することも可能です。
年に4回開催される楽天スーパーセールも、以前と比べ、さすがに集客力は少し落ちましたが、セール期間中のみ、半額以下の商品アイテムが購入できるイベントは、今も評判が良いですし、運営サポートしている出店店舗でも、この企画に参加することで実績を伸ばしています。
もちろん、ポイント還元分や割引した金額分など、出店ショップが負担する場合もありますが、各種キャンペーンの中には、楽天側が掲載料を負担してくれる特集企画ページがありますので、新規出店組ショップほど、まずは販売実績を積み重ね、レビュー数を増やすことが大切。
実際に出店し分かる楽天市場の評判
カラーミーショップやメイクショップなど、独自ドメイン型の自社ネットショップとは異なり、楽天市場を利用するユーザーの多くは、モール内の検索画面(楽天サーチ)を利用しますので、いかにこの楽天サーチで上位表示できるか、売上げ実績とレビュー数が重要になります。
別途、掲載費用はかかりますが、楽天モール内外の広告枠に表示できる広告商品もありますし、クリック課金型の楽天CPC広告など、費用対効果の高い、各種販促メニューも利用できるため、楽天に出店したばかりの店舗でも、比較的、短い期間で売上げを伸ばすことができます。
個人的に少し意外だったのが、スマートフォンサイト経由の購入者が半数近く占めていること。この辺はおそらく、楽天市場で購入することに慣れているユーザーが多い影響かと思いますが、より購入意欲の強い見込み客にアピールできる点も、楽天に出店するメリットでしょう。
デメリットは出店料と維持費の費用
楽天市場の評判が出店者に悪い理由としては、初期費用や月額料金など、維持費がかかること。最も安いプランで月額19,500円ですし、販売に応じた手数料(ロイヤルティ)もかかるため、初めて出店する中小企業や個人事業主ほど、採算ラインを意識した計画が欠かせません。
楽天市場という知名度あるモールに出店する以上、テナント料が必要なのは仕方ありませんが、経費に見合うだけの利益が上がらなければ、ネットショップ自体、続けることができませんし、具体的な見込み客を集めるためには、多少なりとも、広告費がかさむことがデメリット。
一般的に、ネット通販ビジネスの場合、広告宣伝費は売上げの20%前後と言われていますが、出店したばかりの運営時期は、楽天サーチを含め、アクセス数がほとんど集まりませんので、
ショップ運営を失敗しないためにも、ある程度、コストはかける必要があると思います。
楽天市場に出店しても売れない理由
費用以外のデメリットは、トップページや商品ページなど、ショップ開設に準備が必要なこと。プロの制作業者に依頼せず、運営者自ら作成する場合も、文章や写真の素材は欠かせませんし、管理画面(RMS)が使いづらい評判は事実、慣れるまでに多少の時間はかかるでしょう。
カスタマイズ制作する際も、スマートフォンサイトを含め、利用できるタグに制限ありますし、取得した顧客メールアドレスのリストも、ダウンロードして自由に管理することができない上、外部サイトへのリンクは禁止、楽天モール以外、自社ショップに誘導することも不可能。
楽天市場に集客力があると言っても、出店する店舗数が多ければ、競合する店舗数も多いもの。特に楽天サーチを利用するユーザーは、価格やレビュー・ポイントで判断する傾向があるため、安易な価格競争や値引きセールに陥りやすく、優良顧客を獲得しづらい評判があります。
出店を失敗しないために必要なこと
ネット上で散見される評判や口コミどおり、楽天市場に出店するだけでは売上げは伸びません。楽天サーチで上位表示できるよう、検索キーワードを商品名や説明文に文章として挿入したり、見込み客に商品の魅力やメリットが伝わるよう、ページ内容を作り込むことが基本です。
初期費用や月額料金はまだしも、楽天ショップを運営する際は、手数料が負担となりますので、具体的な採算ラインなどを把握した上で、どの程度なら、広告宣伝費がかけられるのか見極め、各種広告や楽天スーパーセールを活用し、売上げ実績を少しづつ増やしていきましょう。
実際、楽天モールで売れているショップの多くは、商品アイテム数も豊富に用意していますし、ランキング上位の店舗ほど、スマートフォンサイトを含め、商品ページに手をかけているもの。新規参入ショップが失敗しないためには、費用対効果に合った広告運用も欠かせません。
無料請求で出店者の評判をチェック
個人的な経験で言えば、楽天に出店後、安定的な売上げを確保するまで半年程度はかかります。事業規模や商材ジャンルにもよりますが、出店まもない時期は運転資金が必要となりますので、まずは、独自ドメイン型ショップで、確かな実績を積むことも選択肢の一つと思います。
いずれにせよ、楽天ブランドの知名度を期待し、モール出店を検討しているショップ運営者は、具体的にどのようなプランがあるのか、モール型でもヤフーショッピングとはどう異なるのか、成功事例集をまとめた資料がありますので、ご自身の目でその評判をお確かめください。