「小さな会社が立派なホームページを持ったところで、本当にお客を獲得できるのか心配です」とある方からこんな質問をいただきましたので、今回は当管理人の私見を述べたいと思います。まずは正確な状況を把握するため、少し長くなりますが、実際の相談内容をご覧ください。
ホームページで本当に顧客獲得できますか?
リフォーム会社を経営している〇〇と申します。当社は設立から6年と若く、施行件数自体は、ようやく五千件を超えたものの、まだまだ零細企業の1つです。最近は業界の不景気から新規に顧客を開拓しようと思い、営業に出るものの、結果を出せずにいます。その原因の1つとして、ホームページを持っていないことがネックになっているかもしれないと思っています。
もちろん、他にも原因はあると思いますが、今回、当方がホームページを持とうと思った理由は上記の件をクリアするのはもちろんのこと、顧客獲得が最大の理由です。そこでいくつか疑問が沸いているのですが、当社のように、小さな会社がたとえ立派なホームページを持ったところで本当にお客を獲得できるのか(顧客獲得の効果があるのかどうか)心配しております。
いくつかホームページ作成会社のサイトを巡ったものの、さも立派なホームページを作れば結果が出るような宣伝文句が多く書かれてありますが、作った後でさえ、何も変わらなかった企業も存在するんじゃないでしょうか?特に当社のように、大手のような突出したセールスポイントがない会社からすると、顧客獲得の効果も薄いのではないかと考えています。(省略)
顧客獲得の販促ツールはホームページ以外も
基本的にホームページを始めとしたウェブサイトは、数ある広告媒体の一つにしか過ぎません。主な販促ツールとしては、チラシやDM・ポスティング・看板POP・メルマガなどありますが、いくら顧客獲得を目指すためとは言っても、ホームページにこだわる必要はありません。
実際、立派なホームページを持たなくても顧客獲得できているお店や会社はあると思いますし、ご自身の希望や都合で、どのような販促ツールを活用するか、判断すればいいと考えています。要はご質問の中にもあったように、いかに予算に見合った効果を上げられるかでしょう。
特に初めてホームページ制作業者に依頼するような場合、ご心配なさる気持ちは分かりますし、正直、どの作成業者のサイトも、書かれている内容にそう大きな違いはあまりないと思います。
また、確かにホームページを作ったところで、具体的な成果が出ないケースもあります。
ホームページを使って顧客を獲得するために
この辺は作成業者のレベルにもよると思いますので、正確にお答えすることは難しいのですが、依頼者であるお客様が重視すべきポイントしては、「何のためにホームページを作りたいのか」事前に目的意識をはっきりさせた上で、ホームページを制作していくことだと思います。
例えば先日、ネット上で目にした美容系サイト。おそらく、40~50万円程度かかったであろう立派なホームページなのに、最新の更新日付は去年1月のまま、すっかり更新されていません。何のために高い費用をかけてリニューアルしたのか、これではまるで宝の持ち腐れです。
また、半年前に公開したけど、思うように顧客獲得ができず、リニューアルしたいというもの。
もしくは、ホームページを制作したものの、出来上がりの完成イメージとは異なっていたなど。
これらは前もってしっかり作成業者を選んでおけば、防ぐことができたかもしれません。
新しい顧客を獲得するために意識すべきこと
特に集客面で後悔しないためには、最終的なゴール(目的意識)を明確にすることが大切です。目的意識がはっきりすると、自ずとアピールしたい見込み客(ターゲット)もより明確化され、
売り手の伝えたい内容ではなく、買い手が望んでいる情報を意識できるようになります。
例えば、ブログ記事一つにしたって、ただ単に書き手が自分にとって書きやすい内容のものと、あくまでも、見込客となりうるターゲットを意識して書いた記事(ロングテール対策)とでは、遅かれ早かれ、アクセス数や顧客獲得数の差として出るのは、自然な成り行きでしょう。
もちろん、ホームページで顧客獲得するには、それ以外にも、SEO対策やレイアウト導線など、考慮すべき点はいろいろとありますが、まずはあなたの顧客対象(ペルソナ)を認識した上で、ユーザー目線のしっかりとしたホームページを制作することが、必要になると思います。
小さな会社こそホームページを活用する理由
個人的には、ホームページほど費用対効果は高い販促ツールはないと、実感しておりますので、小さな会社や企業こそ、積極的にウェブサイトを顧客獲得手段として利用すべきと思いますが、この辺は正直、具体的な成果を経験したことのない方にとっては難しいかもしれません。
ただ、どんな会社や企業にも、セールスポイント(強みや特徴)の一つや二つはあるはずです。ましてや、少なからず施行実績があるなら、「どんな理由で当社サービスを選びましたか」と、お客様に決断理由や施行後の感想を聞けば、セールスポイントは把握できると思います。
ネットもリアルの世界も、新たな顧客獲得のためにやるべきことは、そう大きく変わりません。具体的によく分からないという方は、近隣エリアの競合サイトをしっかりチェックしましょう。他社にあって自社にないものは何か、お客様のことと同時に相手を知ることも大切です。